血液の寿命とは?赤血球や白血球血小板の期間と病気による変化を解説
- 2026年7月17日
- お知らせ
血液は、私たちの体内で酸素や栄養素を運び、感染と戦い、出血を止めるなど、生命維持に不可欠な役割を担っています。
これらの重要な働きを支える血球は、骨髄で常に新しく作られ、古いものと置き換えられています。
血球が体内で活動できる期間、すなわち「寿命」は、それぞれ異なり、その健康状態によっても変化します。
血液の寿命について理解を深めることは、自身の健康維持にも繋がるでしょう。
血液の寿命とは
血液は、赤血球、白血球、血小板といった細胞成分と、それらを浮かせる血漿から成り立っています。
これらの血球には、それぞれ決まった寿命があります。
赤血球の寿命約120日
赤血球は、体中に酸素を運ぶ主要な役割を担っています。
この赤血球の寿命は、一般的に約120日とされています。
寿命を迎えた赤血球は、体内の網内系と呼ばれる組織によって取り除かれ、新しい赤血球に置き換えられていきます。
白血球の寿命は様々
一方、感染から体を守る役割を持つ白血球は、その種類によって寿命が大きく異なります。
数時間から数日といった比較的短い寿命を持つものから、数年にも及ぶ長い寿命を持つものまで、その幅は非常に広いです。
血小板の寿命約9〜12日
出血を止める働きを持つ血小板は、血液が傷ついた際に集合して血栓を形成する役割を果たします。
血小板の寿命は、赤血球や白血球と比較すると短く、約9日から12日程度とされています。

病気は血液の寿命をどう変えるか
健康な状態では、血液細胞は一定の寿命を持ちながら、絶えず新しいものと入れ替わっています。
しかし、病気の状態によっては、この寿命が変化することがあります。
再生不良性貧血は赤血球寿命を短縮
再生不良性貧血のような病気では、骨髄の造血機能が低下し、血液細胞の産生が十分に行われなくなります。
特に、重症の再生不良性貧血の患者さんでは、赤血球の寿命が著しく短縮することが研究で示されています。
これは、病態そのものが赤血球の生成や機能に影響を与えている可能性を示唆しています。
治療で血液細胞寿命は改善
再生不良性貧血などの血液疾患に対し、免疫抑制療法などの適切な治療が行われると、血液細胞の寿命は改善する傾向が見られます。
研究によれば、治療によって病状がコントロールされ、造血機能が回復するにつれて、短縮していた赤血球の寿命が正常値に近づいたり、回復したりすることが報告されています。
これは、根本的な病態が改善されることで、血球が健康な状態を維持しやすくなることを意味します。

まとめ
私たちの血液を構成する赤血球、白血球、血小板といった血球には、それぞれ異なる寿命があります。
赤血球は約120日、血小板は約9〜12日という寿命を持つ一方、白血球は種類によってその期間が大きく異なります。
これらの血球の寿命は、再生不良性貧血のような病気によって短縮されることがありますが、適切な治療を受けることで、寿命は改善し、正常な状態に近づくことが期待できます。
血液細胞の寿命は、体の健康状態を映し出す指標の一つとも言えるでしょう。
