ウイルス感染で白血球なぜ減少する?骨髄や免疫反応の仕組みとは|医療法人良樹会T内科クリニック堺院|堺市北区新金岡町の内科・訪問診療

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医療コラム

ウイルス感染で白血球なぜ減少する?骨髄や免疫反応の仕組みとは|医療法人良樹会T内科クリニック堺院|堺市北区新金岡町の内科・訪問診療

ウイルス感染で白血球なぜ減少する?骨髄や免疫反応の仕組みとは

ウイルス感染が原因で白血球が減少するという話を聞いたことがありますか。
白血球は私たちの体を病原体から守る重要な役割を担っています。
そのため、その数が減ると、体調への影響が心配になるものです。
ウイルス感染が引き起こす白血球の減少には、どのようなメカニズムがあるのでしょうか。
また、白血球が減少する原因はウイルス感染だけなのでしょうか。
今回は、ウイルス感染による白血球減少の理由と、その他の原因について解説します。

ウイルス感染で白血球はなぜ減少するのか

ウイルスが骨髄の働きを妨げる

ウイルス感染が起こると、体は免疫システムを活性化させます。
この過程で、白血球の産生工場である骨髄における白血球の製造プロセスに、ウイルスが影響を与えることがあります。
具体的には、ウイルスが骨髄の機能に一時的な障害を与えることで、白血球の産生が抑制される場合が考えられます。

免疫反応で白血球が消費される

白血球は、細菌やウイルスといった外敵を認識し、これらを排除する役割を担っています。
ウイルスに感染すると、体はこれらのウイルスと戦うために、多くの白血球を動員します。
この免疫反応の過程で、ウイルスと戦う白血球が消費されたり、その活動のピークを過ぎると自然に減少したりすることで、一時的に総白血球数が低下することがあります。

回復期の一時的低下

ウイルス感染による白血球の減少は、感染が治癒に向かう回復期に一時的に見られることがあります。
これは、感染初期に活発に活動した白血球が減少し、骨髄での産生が追いつかない、あるいは調節されるために起こると考えられています。
多くの場合、この低下は一時的であり、体が回復するにつれて白血球の数は正常値に戻っていきます。

白血球減少の他の原因とは

薬剤や放射線治療

白血球の減少は、ウイルス感染以外にも様々な要因で起こり得ます。
例えば、特定の薬剤、特に抗がん剤や一部の抗生物質、抗てんかん薬、免疫抑制剤などは、骨髄の働きに影響を与え、白血球の産生を抑制することがあります。
また、がん治療などに用いられる放射線治療も、骨髄にダメージを与え、白血球を減少させる原因となります。

自己免疫疾患

自己免疫疾患とは、免疫システムが誤って自身の体の組織や細胞を攻撃してしまう状態を指します。
全身性エリテマトーデス(SLE)のような自己免疫疾患では、免疫細胞の一部であるリンパ球などが標的となり、白血球、特にリンパ球の減少が見られることがあります。

骨髄の機能異常

白血球を作り出す骨髄そのものに機能異常が生じることも、白血球減少の原因となります。
再生不良性貧血のように、骨髄の造血幹細胞の機能が低下し、白血球だけでなく赤血球や血小板なども含めて減少してしまう病気があります。
また、骨髄異形成症候群のように、血液細胞の元となる細胞に異常が生じ、正常な血液細胞が作られなくなる病気も、白血球減少を引き起こします。

まとめ

ウイルス感染によって白血球が減少する主な理由として、骨髄への影響、免疫反応における消費、そして回復期の物理的な低下が挙げられます。
しかし、白血球の減少はウイルス感染に限らず、薬剤や放射線治療、自己免疫疾患、骨髄機能の異常など、多岐にわたる原因によって引き起こされる可能性があることを理解しておくことが大切です。
白血球は免疫機能に深く関わるため、その減少が続く場合や、他の症状を伴う場合は、専門医による詳細な検査と適切な診断を受けることが重要です。