赤血球が多いのにヘモグロビンが少ないのはなぜ?考えられる原因を解説!|医療法人良樹会T内科クリニック堺院|堺市北区新金岡町の内科・訪問診療

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医療コラム

赤血球が多いのにヘモグロビンが少ないのはなぜ?考えられる原因を解説!|医療法人良樹会T内科クリニック堺院|堺市北区新金岡町の内科・訪問診療

赤血球が多いのにヘモグロビンが少ないのはなぜ?考えられる原因を解説!

赤血球は、体中に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。
その酸素を運ぶための「主役」とも言えるのが、赤血球内部に含まれるヘモグロビンというタンパク質です。
ヘモグロビンは、血液の赤い色のもとでもあり、肺で取り込んだ酸素を全身の組織に届け、代わりに二酸化炭素を回収する働きをしています。
このため、赤血球の働きの良し悪しは、ヘモグロビンの量や質に大きく左右されます。

赤血球とヘモグロビンの関係性

赤血球数とヘモグロビン濃度の違い

血液検査では、赤血球の「数」と、ヘモグロビンの「濃度」は、それぞれ別の項目として測定されます。
赤血球数は、血液1マイクロリットルあたりの赤血球の数を示し、ヘモグロビン濃度は、血液1デシリットルあたりのヘモグロビン量(グラム)で示されます。
赤血球は酸素を運ぶ「運び屋」のようなものですが、ヘモグロビンはその運び屋に積まれている「酸素」そのもの、あるいは酸素を運ぶための「積載量」と例えられます。
そのため、運び屋の数は多くても、積載量が少なければ、運ばれる酸素の総量は減ってしまうのです。

ヘモグロビンが少ない状態とは

ヘモグロビン濃度が、性別や年齢によって定められた基準値よりも低い状態を「貧血」と定義します。
貧血になると、全身の組織に十分な酸素が行き渡りにくくなり、倦怠感、めまい、息切れ、動悸などの症状が現れることがあります。
成人男性で13g/dL未満、成人女性で12g/dL未満などが一般的な基準値の目安ですが、普段の数値との比較や、急激な変化も考慮されます。
ヘモグロビンが少ないということは、酸素運搬能力の低下を意味します。

赤血球が多いのにヘモグロビンが少ない原因

検索クエリで示される「赤血球は多いのにヘモグロビンは少ない」という状況は、一見矛盾しているように思えますが、これは赤血球の「数」は保たれている、あるいは増えているにも関わらず、個々の赤血球が持つ「ヘモグロビンの量」が減少している場合に起こり得ます。
つまり、酸素を運ぶ「運び屋」の数は正常でも、その「運び屋」が本来積むべき酸素の量が減っている状態と言えます。
このような状態は、赤血球の質的な問題、特にヘモグロビンを構成する成分の不足が原因であることが多いのです。

赤血球あたりのヘモグロビン量が少ない

この状態の背景には、個々の赤血球が十分にヘモグロビンを作り出せていないというメカニズムが考えられます。
ヘモグロビンは、鉄などのミネラルを材料として赤血球内で合成されます。
もし、これらの材料が不足すると、赤血球のサイズは正常または小さくなり、その中に含まれるヘモグロビンの量も少なくなります。
このような赤血球は「低色素性」と呼ばれ、全体としてヘモグロビン濃度が低下します。
赤血球の総数は、体の酸素不足を補おうとして一時的に増えることがありますが、ヘモグロビン合成がうまくいかないため、結果として「赤血球は多いのにヘモグロビンは少ない」という状態が生じます。

鉄欠乏でヘモグロビンが少ない可能性

赤血球あたりのヘモグロビン量が少なくなる最も一般的な原因は、「鉄欠乏」です。
鉄はヘモグロビンの生成に不可欠な要素であり、体内の鉄分が不足すると、ヘモグロビンを十分に作ることができなくなります。
鉄欠乏性貧血では、初期段階で体が酸素不足を補おうと赤血球の産生を促進するため、赤血球の数は一時的に増加することがあります。
しかし、ヘモグロビンを作るための鉄が不足しているため、作られた赤血球はヘモグロビン量が少なく(低色素性)、結果としてヘモグロビン濃度全体が基準値を下回るのです。

まとめ

「赤血球は多いのにヘモグロビンが少ない」という状態は、赤血球の数自体は保たれているものの、個々の赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減少している場合に生じます。
この主な原因として、ヘモグロビンの材料となる鉄分が不足する「鉄欠乏」が挙げられます。
鉄が不足すると、ヘモグロビン合成が滞り、赤血球の「質」が低下します。
体は酸素運搬能力を維持しようと赤血球数を増やそうとしますが、ヘモグロビンが足りないため、結果としてこの特徴的な状態が現れるのです。
自己判断せず、医療機関での正確な診断を受けることが大切です。