白血球の分葉核球が低い原因とは?感染症や薬剤疾患などが考えられる理由|医療法人良樹会T内科クリニック堺院|堺市北区新金岡町の内科・訪問診療

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医療コラム

白血球の分葉核球が低い原因とは?感染症や薬剤疾患などが考えられる理由|医療法人良樹会T内科クリニック堺院|堺市北区新金岡町の内科・訪問診療

白血球の分葉核球が低い原因とは?感染症や薬剤疾患などが考えられる理由

白血球は、私たちの体を守るための重要な免疫システムの一部です。
その中でも分葉核球は、成熟した好中球として、細菌などの異物と戦う主要な役割を担っています。
この分葉核球の数値が基準値より低い場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
体の状態を知る上で、その背景にある可能性を探ることは大切です。

白血球の分葉核球が低い原因とは

感染症や薬剤で白血球が減る

参考文献によれば、重症な感染症にかかった場合、白血球(特に好中球)が消費されたり、骨髄での産生が抑制されたりすることで、その数が減少することがあります。
また、抗がん剤やステロイドなどの一部の薬剤も、白血球の産生を抑える副作用を引き起こし、分葉核球を含む好中球の減少を招くことがあります。

骨髄や血液疾患で球が減る

白血球を作り出す工場である骨髄に異常が生じると、白血球の産生が低下することがあります。
例えば、再生不良性貧血や骨髄異形成症候群といった骨髄不全症、あるいは急性白血病などの血液のがんが進行すると、正常な白血球が十分に作られなくなり、分葉核球の減少につながる可能性があります。

自己免疫疾患や栄養不足で分画が低下

自己免疫疾患の一つである自己免疫性好中球減少症のように、自身の免疫システムが誤って好中球を攻撃してしまうことで減少するケースが挙げられます。
また、ビタミンB12や葉酸といった、血液細胞の生成に不可欠な栄養素が不足することも、分葉核球を含む白血球の減少を引き起こす原因となり得ます。

白血球の球が低い状態とは

分葉核球の減少が示す意味

分葉核球は成熟した好中球であり、その数が減少することは「好中球減少症」と呼ばれる状態を示します。
好中球は、細菌などの病原体から体を守るための重要な役割を担っています。
そのため、好中球が減少すると、感染症にかかりやすくなるリスクが高まることが懸念されます。

他の血球との関連でわかること

白血球の数だけでなく、赤血球や血小板といった他の血球の増減と合わせて評価することが重要です。
例えば、白血球、赤血球、血小板のすべてが減少している場合、骨髄全体の機能低下や、ビタミン・葉酸などの栄養素不足、あるいは肝硬変などが原因として考えられます。
このように、他の血球の状態との関連を見ることで、より詳しい原因究明の手がかりが得られます。

まとめ

分葉核球の減少は、感染症、薬剤の影響、骨髄や血液の疾患、自己免疫疾患、栄養不足など、様々な要因によって引き起こされる可能性があります。
この状態は、感染症への抵抗力が低下するリスクを示唆します。
白血球だけでなく、赤血球や血小板など他の血球の状態と合わせて総合的に評価することで、原因の特定につながります。
数値の低下を指摘された場合は、専門医による詳細な検査と診断を受けることが、ご自身の健康管理のために非常に大切です。