循環器内科と呼吸器内科の違いを解説~各診療科の役割と専門領域~|医療法人良樹会T内科クリニック堺院|堺市北区新金岡町の内科・訪問診療

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医療コラム

循環器内科と呼吸器内科の違いを解説~各診療科の役割と専門領域~|医療法人良樹会T内科クリニック堺院|堺市北区新金岡町の内科・訪問診療

循環器内科と呼吸器内科の違いを解説~各診療科の役割と専門領域~

内科の中でも、循環器内科と呼吸器内科はそれぞれ専門とする臓器が異なり、その診療範囲も大きく異なります。
自分の症状がどちらの診療科を受診すべきか迷う方もいるのではないでしょうか。
今回は循環器内科と呼吸器内科の違いについて解説します。

□循環器内科と呼吸器内科の違い

*循環器内科は心臓や血管の病気を診る診療科です

循環器内科は心臓および血管の病気を専門的に診断し、治療を行う診療科です。
心臓は全身に血液を送るポンプの役割を担い、血管は血液の通り道となる重要な器官です。
これらの器官に異常が生じると全身の臓器に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、専門的な知識と技術を持った医師による適切な診断と治療が必要なのです。
さらに、近年では生活習慣病の増加に伴い、動脈硬化やそれに伴う心血管疾患の患者数も増加傾向にあるため、循環器内科の役割はますます重要になっています。

*呼吸器内科は肺や気管支の病気を診る診療科です

呼吸器内科は、肺や気管支といった呼吸に関わる器官の病気を専門的に診断し、治療を行う診療科です。
人間は呼吸を通して体内に酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しています。
そのため、肺や気管支といった呼吸器に異常が生じると、体内に十分な酸素を取り込めなくなり、生命活動に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
適切な呼吸管理や薬物療法など、専門的な知識と技術を持った医師による迅速な診断と適切な治療が不可欠といえます。
また、近年では大気汚染や喫煙などによる呼吸器疾患の増加も問題となっており、呼吸器内科の重要性は高まっています。

□循環器内科と呼吸器内科それぞれの具体的な診療範囲は?

*循環器内科は狭心症心筋梗塞不整脈などを診ます

循環器内科では、心臓や血管に関する様々な病気を診療します。
代表的な疾患としては、心臓の血管が狭くなって胸痛や息切れなどを引き起こす狭心症、心臓の血管が詰まって心筋が壊死する心筋梗塞、心臓のリズムが乱れる不整脈などがあります。
これらの疾患は命に関わる危険な状態を引き起こす可能性があります。
そのため早期発見と適切な治療が重要であり、定期的な健康診断や早期受診が推奨されます。
また、生活習慣の改善も予防に繋がります。

*呼吸器内科は肺炎気管支炎喘息などを診ます

呼吸器内科では、肺や気管支に関する様々な病気を診療します。
例えば、細菌やウイルス感染によって肺に炎症が起こる肺炎、気管支に炎症が起こる気管支炎、アレルギー反応などによって気管支が狭くなり呼吸困難を引き起こす喘息などがあります。
これらの疾患は日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
そのため、適切な診断と治療が必要となります。
さらに、日常生活における予防策として、禁煙や適切な換気、手洗いなどが重要です。

*症状が複数の臓器にまたがる場合は総合診療科での受診も検討しましょう

循環器系の症状と呼吸器系の症状が同時に現れる場合や、どの診療科を受診すべきか判断が難しい場合もあります。
このような場合は、総合診療科の受診を検討してみましょう。
総合診療科では、様々な症状に対応できる医師が、患者さんの状態を総合的に判断します。
そして、適切な専門科への紹介や治療方針の決定を行い、患者さんの症状に合わせた最適な医療を提供します。

□まとめ

循環器内科は心臓や血管の病気を、呼吸器内科は肺や気管支の病気を診る診療科です。
それぞれの診療科で専門とする疾患は異なりますが、いずれも生命維持に不可欠な器官を扱います。
そのため、専門的な知識と技術を持った医師による適切な診断と治療が重要といえます。
ご自身の症状に合った適切な診療科を受診し、健康管理に役立てましょう。
早期発見、早期治療は健康寿命を延ばすためにも重要です。