小児のインフルエンザ予防接種方法とは?
- 2026年1月4日
- お知らせ
冬の訪れとともに、お子さんの健康を守るためにインフルエンザの予防接種を検討される保護者の方もいらっしゃるでしょう。
どのような接種方法があるのか、いつ、どのように進めるのが良いのか、そしてその効果や安全性について、気になる点は様々だと思います。
今回は、小児のインフルエンザ予防接種に関する基本的な情報と、接種にあたって知っておきたい注意点について解説します。
小児インフルエンザ予防接種の方法
注射による不活化ワクチン接種
小児のインフルエンザ予防接種で一般的に用いられるのは、注射による不活化ワクチンです。
これは、インフルエンザウイルスの病原性をなくしたものを成分としており、皮下に注射することで接種します。
生後6ヶ月から接種の対象となります。
鼻腔内噴霧による経鼻弱毒生ワクチン接種
近年では、2歳以上のお子さんを対象に、鼻腔内に噴霧して接種するタイプの弱毒生インフルエンザワクチンも一部の国で利用できるようになりました。
このワクチンは、生きたウイルスですが、病原性を弱め、低温で増殖するように作られているため、体内で増殖しにくくなっています。
注射の痛みが苦手なお子さんにとって、一部の国では選択肢の一つとなります。
接種間隔と回数
注射による不活化ワクチンは、一般的に2回の接種が推奨されています。
1回目の接種から2〜4週間(または4週間)の間隔をあけて2回目の接種を行います。
経鼻弱毒生ワクチン(LAIV)は、通常は1回の接種で完了しますが、初めてインフルエンザワクチンを接種する2〜8歳のお子さんには、2回接種が推奨される場合があります。
2回目は1ヶ月以上の間隔をあけて接種します。

小児インフルエンザ予防接種の注意点
予防接種の効果
インフルエンザワクチンは、接種することでインフルエンザへの感染を完全に防ぐものではありません。
しかし、インフルエンザを発症するリスクを減らしたり、万が一発症した場合でも、重症化や合併症を防ぎ、症状を軽減したりする効果が期待されています。
ワクチンの安全性と副反応
注射による不活化ワクチンでは、接種部位の赤み、腫れ、痛みなどが起こることがあります。
また、発熱、頭痛、倦怠感といった全身性の反応が見られることもありますが、これらは通常2〜3日で自然に治まります。
稀に、重篤な副反応が報告されることもありますが、その頻度は低いとされています。
鼻腔内噴霧による経鼻弱毒生ワクチンでは、鼻水や鼻づまり、のどの痛み、咳などが生じることが一般的です。
こちらも通常は数日で改善しますが、稀にショックやアナフィラキシーなどの重篤な副反応の可能性も指摘されています。
いずれのワクチンも、安全性には配慮されていますが、副反応について理解しておくことが大切です。
接種を受ける際の注意点
予防接種を受ける前には、お子さんの健康状態をよく確認することが重要です。
心臓、腎臓、肝臓などに持病がある方、過去に予防接種でアレルギー反応を起こしたことがある方、けいれんの既往がある方などは、医師に必ず相談してください。
また、喘息があるお子さんはワクチンの種類によって注意が必要になることがあります。
鶏卵アレルギーがあるお子さんの場合、一般的にインフルエンザワクチンは問題なく接種できます。
ただし、過去にインフルエンザワクチンで強いアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こしたことがある場合は、接種前に医師と相談することが重要です。
現在、ほとんどの国では卵アレルギーを持っている方でも、通常のワクチン接種を行うことができるとされています。
ゼラチンアレルギーがあるお子さんには、経鼻ワクチン(FluMistなど)は豚由来のゼラチンが含まれているため、注意が必要です。
このようなお子さんには、経鼻ワクチンの接種は避け、不活化ワクチンを選ぶことが推奨される場合があります。
医師とよく相談し、最適なワクチンを選ぶようにしましょう。
接種を希望する医療機関に、お子さんの年齢や健康状態、アレルギー歴などを事前に伝え、医師とよく相談した上で、お子さんに合ったワクチンの種類や接種方法を確認するようにしましょう。

まとめ
小児のインフルエンザ予防接種には、注射で接種する不活化ワクチンと、鼻腔内に噴霧する経鼻弱毒生ワクチンの2種類があります。
それぞれ、対象となる年齢や接種方法、接種間隔・回数が異なります。
ワクチンはインフルエンザの発症予防や重症化リスクの軽減に役立つ一方で、副反応が生じる可能性もあります。
接種にあたっては、これらの効果と安全性を十分に理解し、お子さんの健康状態や年齢、持病などを考慮した上で、医師としっかり相談し、最適な方法を選択することが重要です。
