インフルエンザの予防接種をしたのに高熱が!その原因と対処法を紹介します|医療法人良樹会T内科クリニック堺院|堺市北区新金岡町の内科・訪問診療

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医療コラム

インフルエンザの予防接種をしたのに高熱が!その原因と対処法を紹介します|医療法人良樹会T内科クリニック堺院|堺市北区新金岡町の内科・訪問診療

インフルエンザの予防接種をしたのに高熱が!その原因と対処法を紹介します

季節の変わり目や冬場にかけて、私たちの健康を脅かすインフルエンザ。
多くの人が予防策としてワクチン接種を選択しますが、それでも高熱が出てしまうケースは決して珍しくありません。
「せっかくワクチンを打ったのに、なぜ?」という疑問や、「この高熱は大丈夫だろうか」といった不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
今回は、インフルエンザワクチンを接種した後でも高熱が出てしまう理由と、ご自宅でできる対処法、さらに感染症への備えの重要性について詳しく解説していきます。

インフルエンザワクチン接種後も高熱が出る原因

ワクチン効果だけでは防げないインフルエンザ

インフルエンザワクチンは、体内にウイルスへの免疫を作ることを目的としていますが、その効果は100%ではありません。
ワクチンは、その年に流行が予測される型に合わせて製造されており、発症自体を完全に防ぐというよりも、重症化予防や症状の軽減が主な役割です。
そのため、感染経路や免疫力の状態によっては発症することがあります。
また、接種後に十分な免疫ができるまでには約2週間かかり、その間に感染してしまう場合もあります。
さらに、流行するウイルスの型がワクチンと一致しない場合、効果が弱まることも知られています。

副反応や他の感染症の可能性

接種後に発熱や倦怠感が出る場合、ワクチンによる一時的な副反応である可能性があります。
通常は数日以内に治まりますが、症状が強い場合や長引く場合は他の病気も疑う必要があります。
インフルエンザ以外の風邪症状を起こすウイルスや、新型コロナウイルス、細菌感染などが原因で高熱が続くケースもあるため、経過観察が大切です。

 

 

高熱時の対処法とインフルエンザコロナ対策の重要性

家庭での適切な水分補給と安静

高熱時は脱水になりやすいため、こまめな水分補給が必要です。
経口補水液やスポーツドリンクなどを少量ずつ摂取し、体力消耗を防ぎましょう。
また、無理な活動は控え、しっかり休養をとることが回復の近道です。
解熱剤を使用する場合は、医師の指示を守り、添付文書を確認して適切に使用してください。

症状悪化時の医療機関受診の判断基準

高熱が続く場合や以下の症状が見られたら、早めの受診が必要です。
呼吸が苦しい、息切れ、胸の痛み、意識がもうろうとする、水分が摂れない、尿量の減少などが挙げられます。
特に乳幼児・高齢者・妊婦・持病のある方は重症化しやすく、少しでも異常を感じたら相談しましょう。

感染症予防にはワクチン接種と基本的な対策が有効

ワクチンは有効な対策ですが、それだけに頼らず、手洗い、マスク着用、換気、人混みを避けるといった基本的な感染対策を継続することが重要です。
これらの行動は、自身の健康を守るだけでなく、周囲への感染拡大防止にもつながります。

 

 

まとめ

ワクチン接種後に高熱が出る原因には、ワクチンの効果の限界、型の不一致、副反応、または他の感染症など、さまざまな可能性があります。
高熱時には脱水予防と安静を第一に考え、危険な兆候がある場合は速やかに医療機関を受診してください。
また、ワクチン接種に加えて、日常的な感染対策を続けることが、自分と大切な人を守るために最も効果的な方法と言えるでしょう。