フェリチン低値の主な原因を解説!鉄欠乏性貧血になる前の対策
- 2026年9月12日
- お知らせ
フェリチン値が低いと指摘された場合、体内で何が起きているのか不安に感じるかもしれません。
フェリチンは体内の貯蔵鉄の量を反映する重要な指標であり、その値が低い状態は「鉄欠乏」を示唆しています。
鉄分はヘモグロビンの生成だけでなく、様々な酵素の働きにも関わるため、不足すると全身に影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、フェリチンが低いことの意味と、その主な原因について解説します。
フェリチンが低い状態が示すもの
フェリチンは、体内で鉄を貯蔵する役割を持つタンパク質です。
肝臓や脾臓、骨髄などに多く存在し、血液中のフェリチン濃度を測定することで、体内にどれくらいの鉄分が蓄えられているかを推定できます。
フェリチン値が低いということは、体内の貯蔵鉄が不足している状態を意味します。
貯蔵鉄が不足すると、最終的には赤血球のヘモグロビンを生成するための鉄分も不足し、鉄欠乏性貧血へと進行する可能性があります。
鉄欠乏性貧血になると、全身に酸素を運ぶ能力が低下するため、疲労感、だるさ、息切れ、頭痛、めまいなどの症状が現れやすくなります。
さらに、爪が薄くなったり反り返ったりする、肌荒れ、抜け毛の増加、集中力の低下など、貧血以外の様々な不調を引き起こすこともあります。

フェリチンが低くなる主な原因
フェリチン値が低くなる原因は多岐にわたります。
日常生活における習慣から、特定の生理的状態、さらには疾患まで、様々な要因が考えられます。
鉄分の摂取不足や吸収不良
食事からの鉄分摂取が不足している場合、体内の貯蔵鉄は徐々に消費され、フェリチン値が低下します。
特に、偏食、過度なダイエット、肉や魚をあまり食べない食生活を送っている人は注意が必要です。
また、鉄分を十分に摂取していても、その吸収がうまくいかないケースもあります。
例えば、胃酸の分泌が少ない場合や、胃腸の病気(クローン病、潰瘍性大腸炎など)がある場合、鉄分の吸収が阻害されることがあります。
コーヒーや紅茶に含まれるタンニン、穀物に含まれるフィチン酸なども、非ヘム鉄の吸収を妨げる要因となることがあります。
体からの鉄分喪失
体外への鉄分喪失が慢性的に続くと、摂取量や貯蔵量を上回り、フェリチン値が低下します。
女性の場合、月経による出血が主な原因の一つです。
特に月経量が多い「過多月経」では、毎月大量の鉄分が失われるため、鉄欠乏に陥りやすくなります。
消化管からの出血も重要な原因です。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、痔、大腸ポリープ、さらには消化器系のがんなど、自覚症状がないまま少量ずつ出血が続くことで、体内の鉄分が失われていきます。
その他、頻繁な献血や、尿路からの出血なども鉄分喪失の原因となることがあります。
特定の生理的状態や疾患
妊娠中や授乳中の女性は、胎児や乳児に鉄分を供給する必要があるため、体内の鉄分需要が大幅に増加します。
このため、食事からの摂取だけでは不足しやすく、フェリチン値が低下しやすい状態にあります。
また、急速な成長期にある子供や思春期の女性も、体が必要とする鉄分量が多くなるため、鉄欠乏のリスクが高まります。
慢性腎臓病や慢性炎症性疾患(関節リウマチなど)の一部では、体内で鉄が適切に利用されにくくなる「機能性鉄欠乏」が起こり、フェリチン値が低くなることがあります。

まとめ
フェリチン値が低いことは、体内の貯蔵鉄が不足している「鉄欠乏」のサインであり、放置すると様々な体調不良や鉄欠乏性貧血につながる可能性があります。
その原因は、食事からの鉄分摂取不足や吸収不良、月経や消化管からの慢性的な出血、妊娠・授乳といった生理的状態、さらには特定の疾患など多岐にわたります。
フェリチン値の低さを指摘されたり、鉄欠乏による症状に心当たりがある場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが重要です。
堺市周辺で健康診断の結果や鉄欠乏症状について不安をお持ちの方は、T内科クリニック堺院までお気軽にご相談ください。
